QNAP NASとAXIS cameraを使ってDIYで作る防犯カメラサーバーの設定方法(序論)

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*このことについて日本語で情報を公開しているブログや記事がとても少ないので、自分のための備忘録だったものですが、このたび公開するものです。試行錯誤した結果で、しかも体系的でありませんが、これからチャレンジされる方にとって何らかの参考になれば幸いです。
 また、注意点としては、以下にいくつかありますので、予め、ご了承ください。
 1、これは、長い期間を通じて試して得られた情報なので、途中でシステムのバージョンアップなどがあり、設定の為のメニューや用語が変わっている場合があります。
 2、各機器への基本的なログイン方法なども、基本的なことは書かれていません。これらについては、ほかでお調べください。
 3、公開にあたっては、備忘的な記述を整理しなおす過程で、補足の意味もあり、多量に加筆しましたが、やはり元々が整理されていないメモの羅列が元なので、体系だてることはできていません。
 4、これは、ユーザーの個人的見解であって、体系的・総合的に検証した結果ではありません。時々、記憶違いや、記載内容が違っている場合があるかもしれません。
 5、防犯の性質上、使っている機種など防犯性能が判明するようなことについては伏せてあります。
以上、予めご了承ください。
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はじめに:

防犯カメラ(監視カメラ)と防犯カメラ映像(監視カメラ映像)の記録(防犯カメラシステム、映像監視システム)については、数年前から、アナログのカメラをHDDやDVDに映像で記録する(DVR)という方法から、Ethernet over power(PoE)を使ったネットワーク型のカメラをネットワークを通じてHDDにデーターで記録する(NVR)という方法に、切り替わってきました。

防犯カメラ(監視カメラ)については、日本では日本メーカーのものが一般的ですが、海外メーカー製のネットワーク型のカメラもamazon.co.jpなど一般的な小売りルートで購入が可能です。この中で、AXISというメーカーの防犯カメラ(監視カメラ)は、世界的に評価を受けているようで、独自のプロトコルに囲いこまれていることも少なく、画像送信など、オープンに接続できるようになっています。それを気に入って、数年前から使用しています。(参考:日本の警察でも採用by AXIS社)

  なお、2015年4月、キャノンがAXISを買収へというニュースが流れています。
  外部サイト: 日経ビジネス ITmedia ニュース

防犯カメラサーバー(監視カメラサーバー)については、日本ではメーカーの独自のNVRを使うのが一般的ですが、海外メーカーのNetwork Attached Storage(NAS)を使うことでカメラサーバーの代わりにすることが可能で、海外メーカーのNASもamazon.co.jpなど一般的な小売りルートで購入が可能です。その中で、QNAPというメーカーのNASは、次々と新しい機能に対応して、旧型も見捨てられることなく、最新機能にフォローアップされていくので、それを気に入って、数年前から使用しています。

もちろん、一時期は、日本の防犯カメラサーバーメーカー製のものを使っていたのですが、QNAPとAXISの組み合わせでは、それぞれのメーカーの柔軟性の相乗効果で、いろいろと可能性のあることができそうだと期待しましたし、これらメーカーの基本ソフトはその会社全部の製品が全体としてバージョンアップしどんどんと色々な機能がついていく関係で、見捨てられる機種が出にくく、買い換える必要が薄いので、最小限の追加投資で済みそうだと期待しましたので、こちらの組み合わせに切り替えました。

たとえば、記憶容量をアップしたり、台数を増やしたり、感知録画の設定を変えたり、将来的にはクラウドに直接録画したりという可能性を、購入した機械を買い替えることなくできそうな見込みや、まず、最小の構成でという形で、比較的安価に防犯カメラ設備を一式そろえて運用し、徐々に拡張できる可能も感じたわけです。また、たとえば、専用の防犯カメラサーバーではなくて、汎用のNASを使うことができるので、期待にあわなかったらNASは別の用途に転用することもできるわけで、投資が無駄になりにくいと感じたわけです。

もちろん、単に試してみたいということでなくて、本格的に設置したい場合には、設置は専門家にまかせたほうがよいです。というのは、壁内の配管を通線するなら配管内にLANケーブルをはわせるための電線通線用のワイヤーケーブルを持っている必要・使う必要もありますし、LANケーブルの長さは状況によって変わるのでモジュラープラグ部分を工作する必要がある関係で、かしめ器を持っている必要・使う必要がありますし、設置場所に、ドリルで穴をあけたりしなければならないので、そういう工具を使う必要もあります。また、Hubには、PoE対応のものとそうでないものがあったり、NASや防犯カメラのファームウェアについては、メーカーサイトからソフトをダウンロードしてインストールする必要もある場合もあります。このくらいのことは自分でできないと全てをDIYで完結させることはできないからです。

外部サイト:DIYでのLAN配線について、参考になるサイトの例 LAN工事ドットコム

外部サイト:カメラ設置について、工事業者の例 宇式通信システム

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QNAPとAXISで作る防犯カメラサーバーの最小の組み合わせ、その1
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*これは、ネットワーク型の防犯カメラをNASと組み合わせて、
  DIY的に構築してみて、どんなものか試してみたいという場合に
  手を出しやすい小規模な組み合わせの例です。
  これには、LAN工事、設置工事等は考慮されていませんので、
  金額の目安ではなく、機器構成の目安としてお考えください。

カメラは、AXIS社製品。だいたい、Mシリーズあたり。
Mシリーズの中にはPoEに対応していないものがあるので、購入の際、間違えないようにしましょう。
安価だからと言ってとびつかず、まずはメーカーサイトの性能表の項目をチェックしましょう。

例:アクシスコミュニケーションズ AXIS M1054 ネットワークカメラ 0338-005

外部サイト:メーカーサイトの性能表 Mシリーズの比較表

ハブHub(スイッチ)は、PoE対応のもの(カメラと直接つながる部分だけなので、データーを経由するHubは普通のものでよい)。

例:NETGEAR 【ライフタイム保証(無償永久保証)】ギガ8ポート アンマネージプラススイッチ(PoE 4ポート)/管理機能付 GS108PE-300AJS

NASは、QNAP社製品。だいたい2ベイ(2つのHDD)あれば充分に使える(試すだけなら、1ベイでも問題なし)。

例:QNAP TurboNAS TS-220
例:QNAP TurboNAS デスクトップ型2ベイNAS ホワイト TS-231

HDDは、自己調達する必要あります(QNAPは、基本的にHDDなし状態で売っている為)、
3.5インチなら、なんでもよい(もちろん、耐久性を持たせたいので、安価すぎると危険です)。

例:WD 内蔵HDD Red 2TB 3.5inch SATA3.0 64MB IntelliPower WD20EFRX

この機器構成なら、カメラが5万円で、ハブが9千円、NASが2万7千円で、HDD(2TB*2)が2万4千円で、合計11万円程度の予算で一式そろいます。(上記にあるように、これに加えて、LANケーブルが必要です。)

せっかく、複数のHDDを使えるならば、RAID5などできるだけ数字の高い(性能の高い)RAIDを選択したいのが人情です。しかし、できるだk大きく記憶容量を多くとりたい関係で、RAIDは、せいぜいミラーリング程度のRAID1でがまんするほうがよいでしょう。特に、大量の画像データ・映像データをできるだけ高解像度で保存したいニーズがありますので、さらにHDD破損対策も究極のレベルまで高めようとするのは盛り込みすぎではないかと思います。ですので、RAID5などを模索するよりも、こまめにバックアップするほうが有効のような気がします。(QNAPは、外付けUSBのHDDへバックアップも簡単にできますので。)

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QNAPとAXISで作る防犯カメラサーバーの最小の組み合わせ、その2
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もし、外出時に室内に残したペットの状況を確認したい、とか、疑うわけではないがベビーシッターさんの仕事ぶりを確認したい、ので、とりあえず1台で充分というような用途の場合は、電源コンセントが近くにある場合が多いでしょう。そのような時は、わざわざPoEを使わなくとも不便はしないでしょうし、定点観測が主な用途なので、HDDも二重にして100パーセント近い確率で必ず残るようにするという必要もないでしょう。家には1日1回帰ってきますから、旅行の時の長期不在を考え余裕をもたせることを考えても、保存期間は1週間程度あればよいことになります。そうなると、もっとグレードを落として、もっと低予算で構築できますし、なによりも完全にDIYで完結します。

カメラは、AXIS社製品。MシリーズでPoEでないものは、国内メーカー並みに安価なものがあります。

例:アクシスコミュニケーションズ AXIS M1013 固定ネットワークカメラ 0519-005

ハブHub(スイッチ)は、PoE対応のものでなくてよいので、いつもお使いのもので構いません。

NASは、QNAP社製品で、一番安い1ベイのタイプのものにする。

例:Qnap Turbo NAS デスクトップ型1ベイNAS TS-112P

HDDも、容量も少なく、耐久性のないもので、時々(1〜2年で)壊れる時があってもかまわないのなら、安くそろえられます。

例:WD 内蔵HDD Green 3TB 3.5inch SATA3.0(SATA 6 Gb/s) 64MB Inteilipower 2年保証 WD30EZRX-1TBP

この機器構成なら、カメラが2万4千円で、NASが1万6千円で、HDD(1TB)が7千円で、合計5万円程度の予算で一式そろいます。(上記にあるように、自分の部屋でLANケーブルやハブが流用できないような場合は、別途これらが必要です。)

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録画方法は、大きくわけて2つあることを最初に意識する
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実は、試してみてわかったのですが、
AXIS cameraから、NASのQNAPへの録画方法は、大きくわけて、A、Bの2つあるようでした。

この大きな2つの方法を意識せず、カメラに対して、
これは自律的に動かない単なるデバイスだと思ってしまうと、大きな勘違いをしたまま進み、
後でわかりずらくなりますので、ご注意ください。
実は、AXIS cameraは、それだけでNAS側へ録画できるような、自律的に動くデバイスです。
(だから、上記のように、今後、クラウドへ直接録画の可能性も考えられる。)

■■A、パソコンやQNAPのアプリ側で指定して、NASへ録画する方法。(サーバー側が主体になった録画)
■■B、カメラ内のファームウェアで指定して、NASへ録画する方法。(カメラが主体になった録画)

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QNAPとAXISの情報は少ない。
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上記の「録画方法は、大きくわけて2つ」という基本的な認識については、
カメラメーカーとNASメーカーで、それぞれ別の会社の製品ということもあり、
いつも頼りにさせてもらうような雑誌の評価記事などでも、詳しく書いてありませんでした。

例えば、QNAPのSurveillance Stationで設定すると、ほら、この通り、こんな使い方もできる!
的な記述まで、で留まってしまっていました。

外部サイト:雑誌の評論記事 インプレス INTERNET watch

外部サイト:雑誌の評論記事 IT Media

外部サイト:雑誌の評論記事 アスキー

こうなるのも、しかたないのかもしれません。両方ともが、海外メーカーだからです。

つっこんた部分まで使っている日本の技術者はおらず、海外から言われた部分だけを、なでるように使っている状況なのかもしれませんし、業務用が主体でしょうから、個人的にブログにいろいろ書いて業務上のノウハウをばらしてしまうわけにもいかないでしょうし、防犯カメラと録画サーバーの両方をそろえると高価ですから、個人ユーザーも、遊び半分で買いそろえられるようなものではないのでしょう。

いずれによせ、メーカーやベンダーが直接記載している情報以外に、一般ユーザーが咀嚼した上で書いたような情報が流通しにくい状況のようで、情報集めには苦労します。

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夢は大きく広がる…
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さて、上記の、大きな2つの方法があることを認識すると、実は、

例えば、カメラの検知機能を使って、特定範囲に何か入った、とか、特定範囲の中で動きがあった時、とか、定点カメラ適時指定した時刻に、などで、その前後10秒の静止画をjpegで撮って、NASに記録するというようなことができるのだ、

ということが見えてきます。つまり、パソコンやQNAPの専用アプリを使わなくとも、AXIS camera内の設定をいじるだけで、NASへ画像を送ることができるわけですから、

さらに、(myQnapCloudなどの)設定を加えて、そのNASを、外部から見れるようにしておけば(NASなどのファイルを閲覧するアプリさえあれば)、出先からでも(海外からでも)、防犯カメラが検知した映像・静止画を、PCやスマホから確認できる

という可能性も見えてくるわけです。

何が起こったかその時刻がまったく見当がつかない中で過去の映像を見直すのは非常に時間がかかります。検知機能で撮影したjpeg画像を記録したものを、まず見るほうが、外出先から確認したいなど環境が乏しい場合、過去の閲覧がすばやくできます。

これは、試したわけではありませんが、VPNなどでつなげば、現地のNASの画像を、シンクロさせて、地球の裏側のNASへも転送できるかもしれませんし、この画像をクラウドへFTPで転送で保存するとか、メール送信することで自分のEvernoteへ保存するとか、クラウド上のフォルダーに保存する、などもできるかもしれません。保存先がNASでなく、無料のクラウドなら、さらにコスト削減も見えてきます。(このような方向へ流れていけば、いずれ、SF映画であるような、遠隔地から、防犯カメラをハッキングして…という世界が現実になる日が来るのかもしれません。)

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なお、会社用・業務用といったような価格でよいので、QNAPとAXISの組みあわせで買いたい場合は、QNAPをベースに防犯カメラサーバーを開発している専業の日本のメーカーがあります。興味のある方はそちらも参照してください。

外部サイト:QNAPを使った防犯サーバーメーカー R.O.D. VioStorシリーズ

外部サイト:R.O.D. VioStorを進めている業者のブログ お勧めのNVR

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次は各論、詳細です。

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