西洋建築を感じるファサードについて、まめ知識

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西洋建築を、簡単に鑑賞するために、ここで簡単に分類しておきましょう。(正しく+詳しくは、専門書をお読みください。建築様式には、ある一定の定義はあるものの、あいまいな部分も多く、様式の混じり合ったものも多いので、誤用されているものが多いのが現状です。厳密な定義は、専門書を読みましょう。)

西洋の建築様式は、大きくわけると4つか5つ程度

 
西洋建築のファサードなどのデザインは 古くはアッシリアやエジプトにその起源があります。 
古代ギリシャとローマのデザインの流れの間には、エルトリアというように、
世界史を専攻していないとでてこないような耳慣れない国の名前もでてきます。 
このような細かい流れは、たとえ重要であっても、極東の島に住むわたくたちには縁遠いものです。
こういった細かいことを除くと、西洋建築の様式は大きく分けて、4つか5つ程度に絞る解釈もできるでしょう。

  • (1)古代ギリシャ・ローマ期の様式とその流れのもの(新古典主義含む)
  • (2)教会建築に端を発するゴシック様式(ゴシック・リバイバル含む)
  • (3)ルネッサンス期の様式
  • (4)バロックと見なされる様式
  • (5)近現代の建築(アールヌーボーやル・コルビジェなど以降)
  • 新古典主義に至る時代の流れ

    古代ギリシャ・ローマ期の様式とその流れである新古典主義に至るまでには、以下のような時代背景がありました。

    年 世界の出来事 イタリア フランス イギリス
    1502年 ドナト・ブラマンテの設計で、サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会内に、テンピエットが建てられる。
    1517年〜 マルティン・ルター「贖宥状の意義と効果に関する見解」を発表、宗教改革始まる。
    1521年 ウィトルウィウス著「建築十書(伊語注釈版)」が出版される。
    1527年〜 ローマ略奪が起こり、盛期ルネサンス終わる。
    1559年 スペインとフランスによるイタリア戦争が終わる。
    1560年〜 ユグノー戦争始まる。
    1566年 アンドレーア・パラーディオの設計で、ラ・ロトンダが建てられる。
    1570年 パラーディオ著「建築四書」が出版される。
    1598年〜 ナントの勅令により、ユグノー戦争が終わる。
    1642-49年 清教徒革命が起こる。
    1650年 シャンブレ著「古代建築と現代建築の比較」が出版される。
    1667年 ルイ14世親政開始 ルーブル宮殿東側ファサード問題で、ルヴォー、ルブラン、ペローの列柱案が採用される。
    1673年 ウィトルウィウス著作「建築十書(仏訳版、ペロー訳)が出版される。
    1682年 ベルサイユに遷都 デコデ著「ローマの古代建造物」が出版される。
    1715年 ルイ15世即位 パラーディオ著「建築四書(英語版)」が出版される。また、英国のウィトルウィウスと題された本も出される。
    1728年 パラーディオ主義のパトロン的存在のバーリントン伯爵が、自宅としてチズウィックハウス(後にジョージアン様式1714-1830へとつながっていく建物)を建てる。
    1734年 グランドツアー経験者らによって、ディレッタンティ協会(古代ギリシャローマを研究するクラブ)が設立される。
    1753年 ロージェ著「建築試論」が出版され、ギリシャ建築のように柱と梁と破風からなるべきで、よけいな装飾はいらないとの主張がなされる。
    1757年 ジェルメンテン・スフロの設計で、サント・ジュヌ・ヴィーエーヴ聖堂が建てられる。
    1759-65年 ロバート・アダムの設計で、ケンドルトンハウスが建てられる。
    1761-68年 アンジュ・ジャック・ガブリエルの設計で、プティ・トリアノンが建てられる。
    1774年 ルイ16世即位
    1775-83年 アメリカ独立戦争
    1776-96年 ウィリアム・チェンバーズの設計で、サマセットハウスが建てられる。
    1780-84年 英蘭戦争(第4次)
    1789年 フランス革命
    1804年 ナポレオンが皇帝に即位
    1850年頃~ パリでは、エコール・デ・ボザールが建築教育の中心となる。

     デザインというものは、いつの時代でも、2つの潮流の間を行き来し、対局の要素を取り込みながら変遷し、
    時には大部分を捨て去り原点回帰するものの、だからといって以前のままではありません。 
    このように、建築様式は、華美と質素、古典と新規の間を、螺旋状に揺れ動きながら進んできたのです。 
    おしまい。

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