建築計画の実現性に予算は含まれる?

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最近、新国立競技場の予算見積もりが、常識外に高騰したことについて危ぶむ報道が出てきています。

これは国家プロジェクトなので、投下資金は、かなりの程度まで度外視される上、
この手の報道は、あることないこと、いろいろ書かれることがある場合があるので、どこまで本当かはわかりませんので、

真偽は別として、ここでは、営利事業の建設計画に教訓として生かせる点を考えてみましょう。

デザイン案を採択した結果が掲載されているJSCのページは(いずれ無くなってしまうでしょうが)以下にあります。

https://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/NNSJ/winners.html

このページには、重要な情報が2つが書かれていました。

1、”上位三提案の評価については、”(中略)”実現性を含めた総合力に勝る Zaha Hadid Architects案が選ばれた”

2、”今後は、”(中略)”改めて基本設計、実施設計の設計者をプロポーザルで選定し設計にあたるチームが作られる”

この文書の他の部分で、このコンペでは、

前提条件として、条件の3番目に、建設スケジュールがあげていることが記載されいますので、

実現性の中はスケジュールは含まれていることは確かでしょう。

また、技術的な面についても、挑戦という言葉が使われていますので、
挑戦的で不確定な面があってもよいということで、考慮されていることも確かでしょう。

しかし、この文書には、予算という言葉が出てきません。

詳しい経緯は日経ケンプラッツの記事に記載されいますが、

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140603/665311

2次審査に進む前に、技術審査はしていますが、
最後の最後まで、予算は考慮外であったように考えられます。

(一部の情報では、1300億円の縛りは存在したという情報もある。)

つまり、

この新国立競技場のザハ案というものは、

1、単なるデザイン案であって、実現性には予算が考慮されいない。

2、基本設計すらされていない。

というように提案(プロポーザル)レベルですので、

本当は、あの段階では、いくらかかるのか、確からしいことは、何も言える段階のものではない

ということだったのです。

昨今の報道で、予算が高騰・高騰ということで、騒がれているのは、
JSCの文書に記載にあった通り、
その後、基本設計に数社が入り、基本設計を完成させ、その基本設計に基づいて見積もった結果、
2520億円と予想された
というものです。

さて、ここで、営利事業に教訓として生かせる点が、逆に見えてきます。

基本設計をやって、事業予算の枠組みを立ててからにするか、
基本設計を省く場合には、総額予算枠を固定してからでないと、
新国立競技場の建設計画のように
プロジェクトは迷走状態になりかねないということです。

お国の公共事業は、やるといういことだけで、いくらかかっても構わないということで済まされますが、
民間の場合における実現性とは、採算性という側面が重要です。

気をつけたいものです。

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